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要約
- 園芸流通では「サンペドロ」という名前が E. pachanoi を中心に、近縁の柱サボテンへ広く使われることがあります
- 主な3種は E. pachanoi(パチャノイ)、ペルビアン・トーチ、E. lageniformis(ボリビアン・トーチ)です
- 同定は形態と学名表記を併用し、幼株・ハイブリッドは断定を避けてください
オークションや園芸ショップで「サンペドロ」という名前を見かけても、実際には E. pachanoi を中心に、いくつかの近縁柱サボテンが含まれていることがあります。観賞用コレクションでは、学名と形態を手がかりに種を整理するのが安全です。ここでは主要3種の違いと、市場表記の読み方をまとめます。
基本の紹介は サンペドロとは?、栽培手順は 栽培ガイド をご覧ください。
かつてこれらの柱サボテンは Trichocereus 属として流通していました。現在の分類では Echinopsis 属にまとめられることが多く、文献・出品名では旧属名と新属名が混在します。
| 市場でよく見る表記 | 流通名・文献で見られる学名 |
|---|---|
| トリコケレウス・パチャノイ | Echinopsis pachanoi |
| トリコケレウス・ペルビアヌス | Trichocereus peruvianus / Echinopsis peruviana(E. macrogona 系として扱われることがある) |
| トリコケレウス・ブリジジイ | Echinopsis lageniformis |
購入時は学名(ラテン表記)の有無を確認し、和名だけで判断しないことをおすすめします。ペルビアン・トーチは分類資料によって学名の扱いが異なるため、本記事では園芸流通上の便宜として「ペルビアン・トーチ」と呼び、厳密な分類は断定しません。
最も「サンペドロ」と呼ばれることが多い種です。
観賞用として最も流通量が多い種のひとつです。
ペルビアン・トーチとして流通する柱サボテンです。流通上は Trichocereus peruvianus / Echinopsis peruviana として扱われることがありますが、分類資料によっては Echinopsis macrogona 系に含められる場合があります。
「太く立派な柱」を求めるコレクション向けの種です。
ボリビアン・トーチ、和名では「なるほど柱」などとも呼ばれます。
柱サボテンのなかでもフォルムが個性的な種です。
Echinopsis spachiana(ゴールデン・トーチ)は、黄金色の花で知られる柱サボテンで、同系統として紹介されることがあります。流通名に「サンペドロ」が付く場合もありますが、形態はパチャノイとは異なります。
次のような場合、ラベル通りの種とは限りません。
観賞用として購入する際は、茎の形・稜の数・トゲ・出品者の学名表記を写真で確認し、断定できない場合は「近縁種」「サンペドロ系」として記録するのが現実的です。
A: 目安にはなりますが、個体差や生育条件で変動します。稜数だけで確定せず、茎の太さ・トゲ・全体のフォルムを合わせて見てください。
A: いずれも排水と日当たりが整えば観賞用として管理しやすい部類です。地域の冬の寒さや雨の多さに合わせ、 栽培ガイド の季節管理を参考にしてください。
A: 旧属名表記が残っているだけで、同一種を指していることが多いです。最新の学名 Echinopsis と併記されているかを確認すると安心です。
サンペドロ系は E. pachanoi を中心に、ペルビアン・トーチ・ボリビアン・トーチなど複数種が流通しています。形態と学名で整理し、不明な個体は断定を避けましょう。購入時のチェックは 苗の選び方 も参考にしてください。